松くい虫と その生態
講師:元岐阜県営林署勤務 鵜沼台在住 西村 正 さん。(69歳)
八木山小学校は自立心のある子づくりを目指しています。そのために学校と地域と家庭の力で進める「やぎやまタイム」を設けています。
やぎやまタイムは八木山小学校の地域の自然・人と体験的にかかわる活動を通し,自己の興味・関心を自覚し,さらに広げる探求活動を行い,自分のよさを伸ばし,生活を創造していく態度や能力を養うことを目的としています。
●八木山の自然から 学ぶ活動
●地域の人と共に学ぶ活動
を、推し進めています今年も地域のかたがたにいろいろ、ご協力いただきました。春には八木山の小動物や植物について教えていただきました。 今回は子供たちが八木山活動の中であまりにも枯れた松を見て、なぜ枯れたのか、その原因などを地域の知識者に教えを頂きました。
八木山小学校では生徒が八木山を色々な角度から調査しております。
その一つとして八木山には松枯れの木々が多いので、その原因を地域の専門家に意見を聞くことになりました。
講師派遣を学校から依頼された八木山まちづくり協議会は、長年 岐阜県営林署 造林課に勤められていた鵜沼台にお住まいの 西村 正 さん。(69歳)に依頼し、11月20日行われました。
松枯れを知りたいというグループメンバーに対してまず、机上説明が行われ、その後、山で実際に調査を行いました。
生徒たちからは
Q1、八木山に登山をし立ち枯れの木々が多いのでその原因と人に対する影響などを知りたい。
Q2、八木山の松枯れの原因である松くい虫の種類を知りたい。
Q3、八木山に登ると松が多く枯れているのでその原因を知りたい。
との質問がありました、西村講師から
松枯れの原因には、3つの原因があり、
原因1、松の年齢により木が割れ枯れる。
原因2、松の皮がはがれ木が枯れる。
原因3、害虫による被害により木が枯れる。
害虫の原因としてカミキリムシが(マツノマダラカミキリムシ等)松の小枝に卵を産み付ける、カミキリムシの幼虫が幹に入り、カミキリ虫に寄生している害線虫が活動をはじめ松の木を枯らす。
変調枯死木には種々の穿孔虫が侵入、樹皮下および材部を食害する。マツの老若を問わず発生し、数年にして全林木を全滅させる猛威をふるうのが普通である。関東南部以西、広く発生して大被害を与えている。また、伝染経路・病原体・防除法等の説明がありました。
その後、西村さんと生徒達は八木山にのぼり現地調査を行いました。すそ野の枯れた松の皮をなたで剥ぎ穿孔虫が侵入した跡をルーペを使い興味深げに観察しておりました、。
地域の知識者との楽しい授業でした。
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資料