議案 第1号 平成27年度 活動報告
総括報告   
 平成27年度の自治会では、例年と同じように各自治会役員/委員が主体となり「住みやすいまちづくり」を心がけ、地域環境、防災、広報、文化/体育、福祉活動を実施してきました。
また、今年度は市からの呼びかけに応じ、市長と各自治会長が懇談を行う「まちづくりミーティング」への参加、さらには地域活動が特に盛んな地区である八木山地区(つつじが丘統一自治会、松が丘連合自治会合同)をモデル対象地区として実施された「買い物支援対策検討ワークショップ:地域高齢者の買い物環境の実態調査及び今後地域として取り組むべき支援策について話し合う会合」への参加を通して、自治会有識者間や近隣商業者との意見交換等を行い、いくつかの解決策を導き出し、その実現への足掛かりの年とすることができました。
このように市からも一目を置かれている本地区の自治会活動は、会員皆様をはじめ各単位自治会、各認可団体、民生児童委員、学校関係団体等その他多くの方々のパワーのある主体性によって成り立っており、来年度以降も継続/発展していけるよう協力をお願いいたします。
尚、第40回総会においてありました引継ぎ事項につきましては、以下のように対応いたしましたので報告いたします。

1)集会所北側駐車場新設:集会所利用時の路上駐車を防ぐため、集会所北に
駐車場を新設して欲しい。
上記引き継ぎ事項については、第39回定例総会にて提案され、第40回定例総会でその実施が承認された案件です。昨年度の計画では駐車場の出入り口幅が市の歩道の切下げに関する規定により狭く設定されていましたが、実運用面での支障が懸念されたため、市との調整や役員会での話し合いの結果、歩道の切下げを見送り、段差スロープ方式を採用し解決することとしました。また、近隣住民の声を反映し既にある植栽の撤去を最小限にし、車3台分の駐車スペースを確保することとしました。
この計画に基づき、平成27年12月から駐車場の運用を開始しております。

2)平成27年度の検討事項として自治会規約の一部変更及び「ささえあいの家」への運営に対する対応がありました。
@  規約の一部変更については変更しない
社協は外郭団体(別団体)であり、その活動内容について自治会が承認行為は行わない。本年度では、松が丘との活動の歩調を合わせ、地区社協の活動支援を実施している。
A  「ささえあいの家」への運用に対する対応は、松が丘との歩調を合わせて
地区社協の支援・協力及び資料などの紹介を行っている。

事務局専門部他の活動報告
今年度は、住民皆様からのご要望・ご意見の迅速なる対応を基本にし、従来の施策を継承しつつ住民の皆様への素早い情報の公開と共有化に努めました。又、統一自治会の基本である「住みよいまちづくり」にも努力をしてまいりました。

1.環境対策について
   基本的には従来の活動方針に基づき環境対策を実施しました。以下、各項目について報告いたします。
@ 自治区域内清掃、公園清掃、市民清掃
自治区域内清掃(集会所、町名碑等)、公園清掃、市民清掃について、
   会員の積極的なご協力により、自治会の活動として定着し、美化推進が
 できました。
夏期(7月5日)及び秋期(11月1日)市民清掃に際しては草刈機等
の点検整備を行いました。
緑ごみ・公園清掃ごみの定期回収を、行政・単位自治会と連携を取り実
施しました。
A ペットの糞害、ごみ出しモラル等の啓発活動
回覧で会員のモラル啓発に努めました。しかしながら依然ペットの糞害やごみ出しモラルに関しての苦情が出ました。会員各位のさらなるご理解とご協力が必要です。
B 空地・空き家の草刈り
不在地主(空き家を含む)に対して草刈りの協力要請を実施し、対象区域について夏期・秋期の年2回の草刈りを完了しました。
 C 街路樹の落ち葉対策
関連会員へ、市からごみ袋を支給してもらい配布しました。市には街路樹の剪定を通じて負担の軽減に努めてもらっています。環境美化や景観維持のため、会員各位においてもご理解とご協力をお願いします。

2.防災対策について
基本的には従来の活動方針に基づき防災対応を実施しました。各項目別
に報告いたします。
@  防災訓練
ア)6月28日(日)市主催の[地域防災訓練]により災害時要援護者安否
確認・避難・消火・応急救護・炊き出し等の訓練が計画され、つつじ
が丘で参加者100名程で実施しました。
イ)11月1日(日)つつじが丘主催の[自主防災訓練]を市東部方面消防
署と西町消防団のご指導を受けて、消火栓による放水・消火・応急救
護等の訓練を参加者100名程で実施しました。なお並行して個人宅
用の消火器の購入・更新の斡旋を行いました。
A  消火・防災設備の管理
ア)5月〜6月につつじが丘に設置のホ-ス格納箱38基を点検し、劣化
したホ−ス格納箱及び土台を業者に依頼し修繕しました。
イ)  5月〜6月に統一自治会と各単位自治会で保管している防災備品の
点検を行い、不足・不良が無いことを確認しました。
B  防犯灯の管理
つつじが丘に設置の防犯灯300基程(街路灯を除きます)の球切れ
等の異常がないことを確認しました。
C  防火・防災に関わる良好な環境維持
啓蒙用回覧を行い、防火・防災の啓蒙活動を行いました。
D  ふれあいセンターの防火管理
ア)当センタ(非特定防火対象物)の防火管理のため、防災副担当が
[防火管理者]の資格を取得し、消防計画の見直し等を行い消防署へ 防火管理者選任届を提出しました。(6月)
イ)  ふれあいセンタ管理運営委員会の開催日(6月及び10月)に合わ
せて、運営委員会及び利用団体代表者を対象に、防災教育と消火・  通報・避難の訓練を行いました。
   ウ)ふれあいセンタ建物内に設置してある消防用設備等の機能を維持
するため、有資格業者による消防用設備の定期点検を実施しました。
(7月及び1月)
定期点検の結果、消防用設備は良好に維持されていました。

3.文化、体育活動について
昨年度と同様に、従来からの行事の継承を中心に活動を進めてまいりまし
た。活動内容を、各項目について報告いたします。
@  盆踊り大会(7月25日)
統一自治会恒例の「盆踊り大会」は、今年度も多数の皆様方にご参加い
ただき、おおいに盛り上がりました。ポップコーン、綿菓子、かき氷や各種飲み物、及び、各単位自治会の夜店には今年度も長い行列ができて大盛況でした。地域の皆様の楽しい交流の場を提供できたと考えております。
「櫓の組立て」、「会場の設営と各夜店の提供」等につきましては、役員各位、ボランティアの方々、過年度経験者方々等多くの皆様のご協力をいただきました。また公園近隣の皆様にも開催についてご理解いただきました。おかげさまで無事終了することができました。ありがとうございました。
A  新春のつどい(1月10日)
街づくり協議会の要請に基づき、「八木山新春のつどい」の大鍋コーナ
ーにおいて、今年度も例年好評の「どて煮」を提供いたしました。新春のつどいに参加された皆様と、楽しい時間を過ごすことができました。
「前日の仕込み」、「当日の振舞」等につきましては、役員各位、ボランティアの方々、過年度経験者の方々等、多くの皆様のご協力をいただきました。おかげさまで無事終了することができました。ありがとうございました。

4.広報活動について 
機関紙「タイムズつつじが丘」は、今年度3回(6月、9月、3月)発
行いたしました。昨年度に引き続き、紙面のカラーを継続しました。
1100世帯の方々に愛読される内容を目指し、より親しみやすく、各種
イベント、自治会行事及び生活密着情報などの情報提供を行いました。
今後のつつじが丘自治会の活性化に貢献するため、つつじが丘地内や周辺
地域でのタイムリーな出来事や自治会活動、そして、献身的な皆様の姿等
をお届けできるよう紙面作成に努めてまいりました。
広報活動により、自治会行事、各種団体などの活動がより活発になるこ
とを望んでいます。

5.ふれあいセンターの管理・運営について
ふれあいセンターはつつじが丘住民の憩いの場として、福祉活動を始め各
種のグループ、団体の活動で多くの皆様に利用され、その存在価値は益々 高まっております。
今年度も利用者の皆様に使い易さを提供するために努力を重ねて参りました。6月と10月には管理運営委員会を開催しました。7月には、消火設備の点検、館内定期清掃を専門業者により行いました。また7月と10月には統一自治会役員及び認可団体の代表者を招集して「救急救命講習会」を開き心臓マッサージとAED使用の手法を消防署の専門家から学びました。同じ7月には学習室空調を効率的に循環させるためサーキュレーターを2台購入しました。また、同月厨房室のガス感知器の老朽化による不調が発生したため交換しました。その他に微細な項目についても種々対策を施して良好な状況で管理・運営を行って参りました。

6.福祉活動について
今年度の福祉委員会も前年と同様に、各丁目代表による「従来からの活
動」と、公募委員による「福祉大綱に基づく活動」との2つのチームに分
け、役割を分担して活動を推進しました。
「従来からの活動」では、計画通りに「ふれあい交流会」、「いこいのつつ
じ」などを実施しました。特に、ふれあい交流会は盛況で、松本氏のギタ
ー演奏と歌で楽しい交流の場となりました。
また、「福祉大綱に基づく活動」では、生活支援ボランティア・福祉基金等
を中心課題として推進しました。特に、生活支援ボランティア活動を今年
度から本格的に運用開始すると共に、新たに高齢者の方へ緊急連絡先カー
ドの配布を開始するなど、計画通りに取り組んでまいりました。
なお、公募委員の活動は今年度をもって3年間の任期満了となりますので、
福祉大綱(指針)にかかわる内容の総括を別に報告致しました。

(1) 従来からの活動
   @ ふれあい交流会
    松本氏の「ギター演奏で歌おう」と茶話会の催しを11月に開催しまし
た。例年より多くの方の参加を得て、講師の方の当時を思い出す軽妙な
話術もあり、戦中・戦後の歌をみんなで唱和するなど、楽しい交流会と
なりました。
Aボランタリーハウス「いこいのつつじ」
  毎週金曜日、月4回の活動をボランティアの方々の協力支援を受け、
高齢者の健康増進と社会参加の支援に努めてきました。車の送迎、交代
要員の増加、食事の外注等、課題も出ています。
Bシルバータイムを楽しもう」
   大正琴、脳トレゲーム等、地域の人々相互の自主的・自発的な活動に
なってきました。講師を務めるなど、人々の活躍の場ともなってきて
います。

Cその他
      ・車椅子の貸出しは4件の利用がありました。
・盆踊り大会では、出店の綿菓子/ポップコーンの提供を担当しました。
・八木山地区社協の活動に対し、講演会など各種活動への参画や福祉関
連の各種配布物の回覧などで協力しました。

(2) 福祉大綱に基づく活動
それぞれの人々が自分らしく、人々とふれあい、助け合いながら、安  心して、尊厳ある生活が継続できるような、つつじが丘のまちづくりをめざして活動を進めてきました。福祉活動の相互補助(共助)は、本来自治会の役割でありますが、会員が高齢化し、これらの活動に取り組みその役割を担っていくには難しい現状にあります。
そこで地域に有する「できる人ができることを行う」ボランティア活動等を自治会が支援し、また育成していくことが、今後のこの地区の福祉活動を継続・発展させていくために必要となります。
H27年度 重点目標
@ ボランティア登録・生活支援
「それぞれができる力を出し合うまちづくり」をテーマに、会員相互の
交流、日常生活の支え合い、そして居場所づくりと出番づくりの活動を
進めてきました。
生活ボランティア活動は、4月に事務局が編成されて以来、さらに地域
の支え合い活動としての周知も進み着実に活動してきました。
6月には、つつじが丘・松が丘両地区事務局が日常的に情報交換や必要に応じて打ち合わせも行い、以後の実績は、八木山地区として12月2日現在、営繕関係21件67名、家事関係176件220名、移動見守り等97件170名と地区内におけるボランティアの輪が大きく広がっています。
これまでつつじが丘統一自治会として進めてきた生活支援ボランティア
活動を松が丘連合自治会と合同し、平成28年4月から新体制へ移行し、
八木山地区全体で実施することになりました。ここで、さらに充実した
支え合い活動の展開が期待できます。
A 緊急連絡先カード(福祉緊急カード)
 高齢者(75歳以上)の方、及び一人暮らしの方(65歳以上)が、自宅内
または外出先にて、病気や転倒等で倒れたような場合、第一発見者ある
いは緊急隊員等が、本人の情報を確認し、速やかに対処できるようにす
るため、このカードを配布し、自宅内に貼り付け、緊急時に活用できる
ようにしてきました。
具体的には、市の様式をベースに独自の緊急連絡先カードを400枚作成し、75歳以上の家庭に(65歳以上の方は希望者)に306枚を配布しました。各町内とも福祉委員が班長会で趣旨・使い方等を説明し、班長が各家庭に配布しました。緊急時の対応に活用していきたい。  
B 福祉ネットワーク 
つつじが丘ではこれまでも統一自治会・近隣ケア・民生児童委員等が見守りや支え合い等の世話役活動を進めてきました。しかし、見守り対象者が増加し、認知症による徘徊等も想定されるなど、緊急時や具体的な場面での対応等住民同士の連絡・連携がさらに必要となっています。地域の福祉関係団体が共通の認識で連携し活動をすることが求められています。
C 福祉基金
八木山地区における地域福祉活動の推進については、様々な条件を検討中であり、「福祉基金」を福祉に限定して使用するための「一般財源化」は、時期尚早のため現状維持にしたいと考えます。
なお、基金の使途についての基本的な考え方は、明文化し「答申」としてまとめ提案します。(【補足】として資料を添付致します)

7.その他(全般)
世帯数:27年度はじめ1,068戸、平成28年2月末の数は
1,063戸と5戸減でした。
訃報の報告:20件、他界された方のご冥福をお祈りいたします。
「建築計画書」提出状況:
空き家(各単位自治会長の判断)調査結果:合計39
(28年2月末までの状況です)

世帯数
訃 報
「建築計画書」
空き家
1丁目
123戸
3件
0軒
 2軒
2丁目
158戸
   2件
   0軒
7軒
3丁目
126戸
   3件
   0軒
5軒
4丁目
149戸
   2件
   0軒
4軒
5丁目
134戸
   5件
   1軒
9軒
6丁目
107戸
   1件
   0軒
3軒
7丁目
104戸
   3件
   0軒
3軒
8丁目
162戸
   1件
   0軒
6軒
合計数
,063戸
  20件
   1軒
39軒

【補足】      平成27年度総括の一環として
「福祉基金」の今後の扱い方について(答申) 
− 「地区社協」・校区“一体化”の観点から − 

八木山校区の超高齢化社会が現実のものとなり、生活支援の要望が増加しています。この日常の生活支援等は、「共助」として自治会が単独で担うには負担が大きく、無理な状況にあります。今後の地域福祉活動は、両自治会と「地区社協」が連携し、八木山校区全体を中心として進める必要があります。
 今回、市社協の意向により、八木山校区の福祉活動が、住民参加でさらに自主的・主体的な活動を進めて充実発展していくよう、その呼称が「支部社協」から「地区社協」に変更されました。また、校区にあっては、社協による「ささえあいの家」の設立(平成26年1月)を契機に、地域福祉活動は校区両自治会との連携をさらに密接にすることを前提に、名実ともに“一体化”されるよう、鋭意検討されております。
 この情勢下、統一自治会の「福祉基金」の今後の扱いにつき、大綱チームとしての見解を下記の通り提言いたします。


1.“一体化”のための条件整備 
(1)民主的かつ“開かれた組織”の確立 
  @ 「地区社協」の組織・人事はこれまで自治会等公的団体の役員の充て職が慣例化されていて、一部経験者の運営手法に委ねられてきた。そのため、審議の過程や決定内容につき、その責任の所在や透明性・公平性に欠ける場合もあった。
  A この状況を是正し、民主的にしてかつ“開かれた組織”を目指して、「地区社協会則」を改訂し、組織内のルールを確立する必要がある。
なお、原案が一部関係者により正式に提案すべく準備中である。
  B この「会則案」が、「地区社協」の理事会・評議員会を経て、両自治会総会において承認(提言・確認)されることで「自治会と連携を密にした地区社協」の出発点になる。 また、このことにより、校区住民に認知された“開かれた組織”として、透明性・公平性が担保されることになる。
(2)財政基盤の整備(「ささえあいの家」の支援体制の視点から)
   「ささえあいの家」は、現時点においては市社協などの助成金によりそ
  の運営資金は確保されている。ただ、近い将来これが減額等で運営上支障をきたす場合、両自治会の支援体制が必要になる。この場合、両自治会は「同額支援」が条件になるため、その財源を用意しておくことが不可欠となる。

2.「福祉基金」の今後の扱い
  「地区社協」“一体化”には異論はない。松が丘、つつじが丘は、それぞれ
独自の福祉風土があり、全てを一体化することは現実的でない。
(1)新・規約案に「支部制」を設けることについて
それぞれの独自風土、考え方を生かすためには、それぞれ別個に独自の
  活動があってもよい。将来、組織的には「地区社協」の下に2つの「支部」を設け、独自活動を容認することに配慮してもよい。
(2)「福祉基金」について
この基金は、つつじが丘統一自治会に属するものであり、「地区社協」の
ためには原則的に無条件では使えない。ただし、松が丘連合自治会と同一歩
調が確認された場合はこの限りではない。また、「社協・つつじが丘支部」が設置されれば自治会役員会あるいは総会の承認を受けて使うことができる。
いずれの場合も基金の福祉に限定した“一般財源化”には「基金使用規
程」を制定し、それに従うことが求められる。
(3)結 
以上述べてきた様々な「条件」はまだ検討中であり、未整備の状態下に
  ある。したがって、「福祉基金」の福祉に限定した「一般財源化」は、時期
  尚早のため、現状維持とする。

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八木山地域情報